高村 康子(フラメンコ舞踊家)

時に激しく時に優しく、しなやかな動きと表情が語る愛、哀しみ、喜び、苦しみ…。
高村康子の踊りは、光と影が交錯するアンダルシアの情景を彷彿させる。Flamenco bailaora Yasukoの原点は本場フラメンコとの衝撃的な出会い。間もなくアンダルシアへ渡り、ファナ・アマジャ、アリシア・マルケス、トロンボ、ソラジャグラビホ、アンドレスマリン、ロザリオトレド、ラファエルカンパージョなど多数のアーティストに師事し憑かれたように踊った日々は、人生を方向付けた。今もスタジオ運営、ライヴ活動の合間を縫って毎年アンダルシアへ向かう。

修行は永遠に続くと高村康子は言う。フラメンコの神髄を求める飽くなき欲求は、月日を追う毎に進化する踊りに投影されていく。ベニート・ガルシアとの出会いをきっかけに、彼のグループ「mesa redonda 」として東京中心にライブ活動し、赤坂のタブラオ・ノベンバーイレブンスでのレギュラー出演をする。国内外の多数のアーティストと共演を重ね、現在も東京・名古屋を中心としたライヴ活動に力を入れている。

2005年「愛・地球博」ではexpoホールでの三味線とのコラボライヴにゲスト出演や、銀座エルメスの記念パーティーに請われてソロゲストライブなど興味を覚えることには積極的に参加。1998年より続けているダイアモンドホールでのフラメンコLIVE ” FERIA “も2014年に11回目(FERIA ZERO)終え、毎回1000人近い観客を迎えた。2016年からは、会場をウインクあいち・大ホールへ移し、FERIA PASION(2016.12)、FERIA SUERTE(2018.12)と、引き続き精力的なライブを行なっている。

(ライター:宮崎ゆかり)